「今度こそ、自分にもできるかもしれない…」
そう思って飛び込んだのが、YouTubeの「〇〇動画」を使った副業塾でした。
AIを使って動画を量産し、収益化を目指す――。
一見すると、時代の最先端を走っているようにも見えます。
しかし、実際に中へ入ってみると、そこには想像以上の“違和感”がありました。
特に衝撃だったのは、
300人近くが参加しているにもかかわらず、1年近く経っても「継続して成果を出している人」がほとんど見当たらないという現実です。
もちろん、努力不足の人もいるでしょう。
ですが、それだけで片付けられる空気ではありませんでした。
掲示板では、AIツールやプロンプトの議論ばかりが延々と続き、
「結局、動画を投稿できている人はどれくらいいるのか?」
という、本質的な話が見えなくなっていたのです。
なぜ私がこの「〇〇塾」に見切りをつけたのか
最初は夢がありました。
- AIが動画を作ってくれる
- 顔出し不要
- 初心者でも稼げる
- 高齢者でもできる
そんな言葉を見れば、50代・60代なら心が動くのも当然です。
私自身、
「これなら長年のネット副業の失敗を取り返せるかもしれない」
と思いました。
ですが、実際にコミュニティへ入ると、
現場は完全に別世界でした。
そこでは、
「収益を出す」より、「AIツールを使いこなす」こと自体が目的化していたのです。
コミュニティの内側で起きていたこと
AIツールの変遷に振り回される受講生たち
最初はChatGPT。
次はGemini。
さらに「Nano Banana 2」、
Veo、
画像生成AI、
動画生成AI……。
新しいツールが出るたびに、
コミュニティ全体が右往左往していました。
しかし問題は、
「ツール研究」に時間を吸われすぎて、肝心の動画投稿まで辿り着けないことです。
掲示板では毎日のように、
- 「プロンプトが崩れた」
- 「〇〇の顔が変わる」
- 「背景が重複する」
- 「画像生成が失敗する」
- 「Veoの設定が変わった」
という話題が飛び交っていました。
もはや副業ではありません。
「AIの研究所」です。
〇〇動画制作が“職人芸”になりすぎていた
本来、〇〇動画は
「簡単に量産できる」
という触れ込みだったはずです。
ですが現実は違いました。
背景の差別化、
クリック率の方程式、
感情導線、
キャラ設計、
テンポ調整……。
ノウハウはどんどん高度化し、
初心者が気軽に始められる世界ではなくなっていたのです。
特に印象的だったのが、
熱心な受講生ほど、
「動画を投稿する人」ではなく、
「AI調整職人」になっていく姿でした。
たとえば、コミュニティ内でも非常に研究熱心だった
「Kさん」のような方。
本当に努力されていました。
しかし、その努力の多くが、
- ツール設定
- プロンプト調整
- 画像生成の安定化
- 数値検証
に消えていく。
つまり、
「AIに詳しくなること」が目的化してしまっているのです。
でも、60代が本当に欲しいのは、
AI博士の称号ではありません。
「収益」のはずです。
主催者コメントに感じた違和感
脱落者が増え始めた頃、
主催者側から熱いメッセージが投稿されていました。
そこには、
- 「40万円相当のノウハウ」 → 無料提供
- 「人生を変える情熱」
- 「ここで諦めたら後悔する」
という言葉が並んでいました。
もちろん、
励ましたい気持ちは分かります。
ですが、
私にはどうしても違和感が残りました。
なぜなら、
そこで語られていたのは“精神論”ばかりで、
肝心の
「なぜ稼げないのか?」
への具体的説明が弱かったからです。
精神論では、YouTubeの規制は突破できない
今のYouTubeは、
AI生成コンテンツへの規制が急速に厳しくなっています。
特に2026年以降、
「非本物コンテンツ」
への収益化審査はかなり厳格化されました。
つまり、
AI画像やAI音声を並べただけでは、
簡単に収益化できなくなっているのです。
にもかかわらず、
コミュニティ内では、
- 「もっと頑張ろう」
- 「情熱が足りない」
- 「継続すれば変わる」
という話ばかりが前面に出る。
しかし、
プラットフォーム側のルール変更は、
根性論ではどうにもなりません。
ここを直視しない限り、
どれだけ努力しても、
「AI作業だけが増えて終わる」
可能性が高いと感じました。
60代が「最短ルート」で進むために捨てるべきもの
「流行りもの」の罠
〇〇動画のようなジャンルは、
流行の変化が非常に早いです。
しかも、
制作負荷がどんどん高くなる。
これは、
50代・60代にとってはかなり危険です。
なぜなら、
私たちには「時間」が無限にあるわけではないからです。
若い人のように、
毎日10時間AI研究を続けるのは現実的ではありません。
「高額塾」の幻想
高額塾に入れば、
最短で成功できる。
そう思いたくなる気持ちは分かります。
ですが、
環境を買っても、
その中で
「ツール操作に忙殺されるだけ」
なら本末転倒です。
大切なのは、
「難しいことを覚えること」
ではありません。
「続けられて、成果につながる仕組み」を持つことです。
「AIに詳しすぎる」ことが稼げない原因になる
これは皮肉ですが、
今のAI界隈では、
AIに詳しすぎる人ほど迷走しているケースがあります。
次々と新しいツールが出るため、
永遠に研究が終わらないからです。
しかし、
副業で大事なのは、
- 最新ツールを知ること
- AIオタクになること
- 最先端を追うこと
ではありません。
「収益につながる行動を、淡々と積み上げること」
です。
60代からの「最短ルート」を再定義する
見切りをつけるのは「逃げ」ではない
1年近く続けても、
結果が出ない。
しかも、
やればやるほど複雑になる。
ならば、
そこから離れるのは「敗北」ではありません。
戦略的撤退です。
特に60代は、
「損切り」が非常に重要になります。
時間は有限だからです。
本当に必要なのは「シンプルに続けられる副業」
私は今、
複雑なAI動画制作よりも、
- ブログ×ちょっとAI
- 体験談発信
- シンプルなアフィリエイト
- 積み上げ型コンテンツ
のほうが、
はるかに現実的だと感じています。
なぜなら、
これらは
「AIの専門家」
にならなくても続けられるからです。
しかも、
一度書いた記事は資産になります。
流行が終わった瞬間、
全部リセットされる〇〇動画とは、
根本的に違います。
まとめ:見切りをつけた後に見えたもの
今回、
私は「〇〇動画塾」に見切りをつけました。
ですが、
それは決して
「挑戦が無駄だった」
という意味ではありません。
むしろ、
大きな学びがありました。
それは、
「頑張れば稼げる」とは限らない
という現実です。
特に60代は、
「根性論」ではなく、
- 無理なく続けられるか
- 作業が複雑すぎないか
- 流行に振り回されないか
- 本当に積み上がるか
を重視するべきだと思います。
そして何より、
主催者の情熱より、
コミュニティの熱量より、
「数字」と「現実」
を見ること。
300人いて、
継続的に結果が見えない。
この事実は、
やはり重いのです。
私たち60代は、
もっと賢く、
もっと健康的に、
もっと着実に進んでいい。
私はそう思っています。
よくあるご質問(Q&A)
Q:YouTube副業はもう稼げないのでしょうか?
A: そんなことはありません。ただ、以前のように「AI画像を並べるだけ」「流行を真似するだけ」で簡単に収益化できる時代ではなくなっています。今は“独自性”や“継続性”がより重要になっています。
Q:60代でも本当にブログやアフィリエイトはできますか?
A: 十分可能です。むしろ60代は、人生経験や失敗談そのものが大きな価値になります。今はAIが文章作成や構成づくりを補助してくれるため、昔より圧倒的に始めやすくなっています。
Q:副業で失敗しにくい始め方はありますか?
A: まずは「小さく始めること」です。高額塾や難しいツールにいきなり手を出すより、ブログや体験談発信など、低リスクで続けやすいものから始めるほうが、結果的に長く続きやすいと思います。
Q:AIを使えば初心者でも有利になりますか?
A: AIは非常に便利ですが、「AIを研究すること」が目的になると逆効果です。大切なのは、AIを“楽をする道具”として使うこと。文章作成やアイデア整理など、自分がラクになる部分だけ活用するほうが長続きしやすいです。



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